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《 寄 稿 》
新文明構想
大和一言主 著
『 新文明構想 』 目次
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新 文 明 構 想
第 3 回
万物は減価し消滅する
万物が減価する社会
縄文社会は、社会の全ての存在が、減価していずれ消滅する物のみによって成立していた社会でした。
減価とは、時間の経過や使用により価値が減少することです。
自然状態にあっては、万物は必ず劣化していきます。物理学の世界では「エントロピーの増大」と言われますが、物質組織は時間と共に必ず「拡散」に向かい、異なる温度は必ず「平均化」に向かいます。
穀物生産が伝播する以前の社会においては、食料は獲物の肉や魚、山菜、木の実といった保存の利かない物ばかりでした。放置しておけば腐敗してしまうので、その日の内に全て食べてしまうという生活であったと考えられます。
また食料のみならず、粗末な衣類や道具類なども、いつまでも使えるような物ではなかったはずです。
減価する財の交換
したがって物々交換の際には、「そのうち駄目になる物」ばかりを、互いに交換していたことになります。
このように縄文社会においては、「減価する財の交換」によって、持続可能社会が実現していたのでした。
いわばこれは、自然状態に則った社会であり、生態系に合致したシステムであったと言えます。
しかしながら、こうした減価する財の交換によって成り立っていた平和な社会の中に、突如として外部から「増殖する財」が放り込まれてしまったら、果たしてどのような事態になるでしょうか。
新陳代謝によって維持される身体
人間の身体は、細胞が日々新しく入れ替わって働いています。
人体は約60兆個の細胞で成り立っていますが、1日に約1兆個の細胞が死滅し、同時に同じだけの細胞が分裂しています。
不要になった細胞が死滅すると、隣接する元気な細胞を分裂させて2個にして、その1つを無くなった細胞に入れ替えることで、機能は維持されていきます。
このようにして、皮膚細胞は約1カ月、筋肉細胞は約2カ月、血液の細胞は約4カ月、骨の細胞は約2年をかけて、全く新しく生まれ変わっています。
こうした新陳代謝が自然の摂理であります。
増殖し続ける癌細胞
しかしながら、外的要因等により、自然の摂理に反した「癌細胞」という異常な細胞が稀に発生することがあります。
通常の人体細胞が、死滅と分裂によって新陳代謝を営んでいるのに対して、「癌細胞」は死滅することなく、体の命令に反して増殖を続けます。
そして増殖し続ける「癌細胞」が、やがて人体そのものを死滅させてしまうことになるのです。
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《財団概要》
名称:
一般財団法人 人権財団
設立日:
2015年 9月28日
理事長:
牧野 聖修
(まきの せいしゅう)
定款(PDFファイル)
《連絡先》
一般財団法人
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〒100-0014
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十全ビル 306号
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